絵でわかる日本語

日本語文法・自動詞他動詞・口語形・間違えやすい日本語・擬音語・擬態語などを「絵」で説明します。日本語を勉強している人のためのブログです😊

タグ:至る

blogに至って

【接続】
動詞[辞書形]+に至って
名詞[辞書形]+に至って


【意味】 
〜という状況(じょうきょう)になって、やっと〜になった
〜という状況になって、やっと〜した



【例文】
①友達に指摘(してき)されるに至(いた)って、間違(まちが)った日本語を使っていたことに気(き)づいた
→友達に指摘されて、やっと間違った日本語を使っていたことに気づいた


②ストレスで病気(びょうき)になるという状況に至って、会社(かいしゃ)を辞(や)めることを決意(けつい)した
→ストレスで病気になるという状況になって、やっと会社を辞めることを決意した

③大きな問題(もんだい)が発生(はっせい)するに至って、やっと会議(かいぎ)が行(おこな)われた
→大きな問題が発生して、やっと会議が行われた

④上司(じょうし)に注意(ちゅうい)されるに至って、敬語(けいご)の使い方がおかしいとわかった
→上司に注意されてはじめて、敬語の使い方がおかしいとわかった

⑤彼はなかなか新しい仕事が見つからない状況に至って、仕事を辞めてしまったことを後悔(こうかい)し出したようだ
→なかなか新しい仕事が見つからない状況になって、やっと仕事を辞めてしまったことを後悔し出したようだ





【説明】
「Aに至(いた)ってB」は「Aという状況(じょうきょう)になって、やっとBになった」「Aという状況になって、やっとBした」という意味の文型です。「Aという段階(だんかい)になってはじめてBだとわかった」と言いたい時によく使われます。



「至る」がつく文型は、いくつかありますので一緒(いっしょ)に覚えておきましょう😉

【「至る」がつく文型】






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blogに至っても
【接続】
動詞[辞書形]+に至っても
名詞[辞書形]+に至っても


【意味】
〜になっても
〜という状態(じょうたい)になっても、まだ〜


【例文】
①山田(やまだ)くんは、1ヶ月経(た)つに至ってもお金を返(かえ)してくれない…

②大学を卒業(そつぎょう)するに至っても、まだ自分のやりたいことが見つからない学生がたくさんいるようだ


③今年はとても寒(さむ)くて、4月に至っても暖(あたた)かくならない

④どんな結果(けっか)に至っても、後悔(こうかい)することはない


⑤話し合いは深夜(しんや)に至っても、まだ終(お)わりそうにない



【説明】 
「Aに至(いた)っても」は「Aという状態(じょうたい)になっても」という意味の文型です。「Aという状況(じょうきょう)になっても、まだ〜という状態が続いている」「Aという状況になっても、何も変(か)わらない」「時間が経(た)っているのに、なかなか〜しない」と言いたい時に使われます。 

[例]
①山田くんは、1ヶ月経つに至ってもお金を返してくれない…
→1ヶ月経っているのに、まだお金を返してくれない

②大学を卒業するに至っても、まだ自分のやりたいことが見つからない学生がたくさんいるようだ
→卒業するという状況になっても、まだ自分のやりたいことが見つからない学生がたくさんいるようだ

③今年はとても寒くて、4月に至っても暖かくならない
→4月になっても、暖かくならない

④どんな結果に至っても、後悔することはない
→どんな結果になっても、後悔しないという気持ちは変わらない

⑤話し合いは深夜に至っても、まだ終わりそうにない
→話し合いは深夜になっても、まだ終わりそうにない


「至る」がつく文型を復習(ふくしゅう)しておきましょう😊





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blogに至っては
【接続】
名詞[辞書形]+に至っては


【意味】
特(とく)にひどい〜は
〜は、特にひどくて〜



【例文】
①数学(すうがく)のテストは50点、国語(こくご)は35点だった…英語に至っては12点だった

②最近(さいきん)、みんな遅刻(ちこく)しがちだ。山田くんに至っては、毎日遅刻してくる



③能力試験(のうりょくしけん)の結果(けっか)はすごく悪(わる)かった…読解(どっかい)に至っては三分の一(さんぶんのいち)もできていなかった

④うちの家族(かぞく)はみんな機械音痴(きかいおんち)だ。お父さんに至っては、スマホすら使えない




【説明】
「Aに至(いた)っては」は「Aは、特にひどくて〜」「Aは、さらにダメで〜」という意味(いみ)の文型です。「A」には極端(きょくたん)な例(れい)が入(はい)り、「よくないことがいくつかあるが、その中でも特にAがひどくて〜だ」と言いたい時に使われます。

[例]
①数学のテストは50点、国語は35点だった…英語に至っては12点だった
→数学も国語も悪かったが、その中でも特に英語はひどくて12点だった

②最近、みんな遅刻しがちだ。山田くんに至っては、毎日遅刻してくる
→みんな遅刻しがちだが、その中でも山田くんは特にひどくて毎日遅刻してくる

③能力試験の結果はすごく悪かった…読解に至っては三分の一もできていなかった
→試験の結果はすごく悪かったが、その中でも読解はひどくて三分の一もできていなかった

④うちの家族はみんな機械音痴だ。お父さんに至っては、スマホすら使えない
→家族はみんな機械音痴だが、その中でもお父さんは特にひどくてスマホすら使えない


「至る」が使われている文型を復習(ふくしゅう)しておきましょう😉






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blogに至るまで
【接続】
名詞[辞書形]+に至るまで


【意味】
〜から〜まで
〜までも



【例文】
①お母さんは和食(わしょく)はもちろん、イタリアンから中華(ちゅうか)料理に至(いた)るまで何でも作れる

②あの映画(えいが)は子供(こども)から大人(おとな)に至るまで、みんなに人気(にんき)だ

③あのコンビニでは、食べ物から服(ふく)に至るまで何でも買うことができる
(復習:〜ことができる(可能)

④昨日は、北海道(ほっかいどう)から九州(きゅうしゅう)に至るまで大雨(おおあめ)が降った

⑤ゲリラ豪雨(ごうう)のせいで、服からバッグの中に至るまでずぶ濡(ぬ)れになってしまった
(復習:ゲリラ豪雨
(復習:〜てしまう(完了・状態)
*「ずぶ濡れ」とは「服などがすごく濡れてしまう」という意味です


【説明】
「〜に至るまで」は「(〜から)〜まで」という意味で【範囲(はんい)】を表す文型です。この文型は「範囲が大きい」という意味で、ほとんどの場合は「〜から〜に至るまで」の形(かたち)で使われます。「〜から〜までの全(すべ)ての範囲で〜」と言いたい時に使用(しよう)します。

[例]
①お母さんは和食はもちろん、イタリアンから中華料理に至るまで何でも作れる
→和食から中華料理まで、作れる料理の範囲は広い

②あの映画は子供から大人に至るまで、みんなに人気だ
→子供から大人まで、広い範囲の人に人気だ

③あのコンビニでは、食べ物からに至るまで何でも買うことができる
→食べ物から服まで、買えるものの範囲が広い

④昨日は、北海道から九州に至るまで大雨が降った
→北海道から九州まで、広い範囲で大雨が降った

⑤ゲリラ豪雨のせいで、服からバッグの中に至るまでずぶ濡れになってしまった
→服からバッグの中まで、全部がずぶ濡れになってしまった


「〜に至るまで」はかたい言い方ですので【書き言葉】として使われると覚(おぼ)えておきましょう😀

【「まで」がつく文型】
〜たまでだ・〜たまでのことだ
〜たらそれまでだ・〜ばそれまでだ
〜ないまでも
〜に至るまで
〜までして
〜までだ・〜までのことだ(V辞+までだ)
〜までに
〜までになる
〜までもない


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