絵でわかる日本語

日本語文法・自動詞他動詞・口語形・間違えやすい日本語・擬音語・擬態語などを「絵」で説明します。日本語を勉強している人のためのブログです😊

日本語には動詞によって主語が変わるという複雑な動詞がたくさんあります。
このような動詞は、意味を覚えるのは簡単でも実際に使えるようになるまで時間がかかります。
blog相談
「相談」という単語はとても覚えやすいですが、動詞によって主語が変わる単語です。

「相談をする」の主語は【B】(悩みを話す人)というのをしっかりと覚えておきましょう。
それに対して「相談にのる(乗る)」の主語は【A】(悩みを聞く人)となります。

【A】は【B】の相談にのる
【B】は【A】に相談する


まずは、これが使えるようにしっかりと覚えましょう。助詞もセットで暗記できるといいですね😊

余裕がある人は「〜てあげる」「〜てもらう」「〜てくれる」と一緒に使った時に、誰が主語になるかを考えてみましょう。

[練習]
相談にのってあげる(主語:【A】)→【A】は【B】の相談にのってあげる
相談にのってもらう (主語:【B】)→【B】は【A】に相談にのってもらう
相談にのってくれる(主語:【A】)→ 【A】は【B】の相談にのってくれる

「相談」はN3レベルの単語、「あげる・もらう・くれる」はN4レベルの文法ですが、日本語が上手になればなるほど、初級日本語の難しさを感じると思います。複雑ですが、基本を覚えて上手に使えるようになるといいですね😉 

FB〜もので:〜ものだから
【接続】
動詞・形容詞・名詞[普通形]+もので / ものだから
*名詞・な形容詞の現在肯定形は「ーなもので」「ーなものだから」
(例:学生なもので・きれいなものだから

【意味】
(原因・理由)〜ので / 〜から

【例文】
①事故があったもので、遅れました
 →事故があったので、遅れました

②昔のことなもので、よく覚えていません
 →昔のことなので、よく覚えていません

③安かったものだから、たくさん買ってしまった
 →安かったので、たくさん買ってしまった

【説明】
「〜もので」「〜ものだから」は原因・理由を表す表現です。この文型は「本当は〜したくなかったが、〜ので」というように、「予定外のことや不本意な理由があったので〜だ」と言いたい時によく使用されます。話し言葉では「〜もんで」「〜もんだから」が使われます。丁寧形として「〜ものですから」という言い方もあります😊

例:事故があったもんで、遅れちゃったんだ
  昔のことなもんだから、よく覚えていないの
  安かったものですから、たくさん買ってしまいました

【補足】
初級で勉強したように「〜から」は「〜ので」より、原因・理由を強調してしまいますから、謝る時には使用しないようにしましょう。「〜もので・〜ものだから」は「〜ので」に近い文型ですから、謝る時によく使われます😉

【「もの」シリーズ】
〜たいものだ・〜てほしいものだ
〜たものだ
〜たものではない
〜というもの(Nというもの)
〜ないものだろうか
〜ないものは〜ない
〜もの・〜んだもの
〜ものか
〜ものがある
〜ものだ(感慨)
〜ものだ(本来の性質・一般的な考え方)
〜ものだ・〜ものではない

〜もので・〜ものだから
〜ものと思っていた
〜ものなら
〜ものの
〜ものを
〜ようものなら 

blog〜に限らず
【接続】
名詞+に限らず(・・・も) 

【意味】
〜だけでなく(・・・も)

【例文】
①寿司は、アジアに限らず世界で人気だ
 →寿司は、アジアだけでなく世界で人気だ 

②あのアイドルは、若者に限らずお年寄りにも知られている
 →あのアイドルは若者だけでなくお年寄りにも知られている

③このアニメは、男性に限らず女性にも人気がある
 →このアニメは男性だけでなく女性にも人気がある

【説明】
「限る」には限定の意味があります。「〜に限らず・・・も」は「〜だけではなく他にもある」という意味で、「〜に限定しないで・・・も」という意味です。「限る」が作る文型もたくさんありますのでN2・N3を受ける方はしっかり区別して覚えましょう😊


【「限る」シリーズ】
〜限り(限界)
〜限り(は)
〜限りだ
〜限りで・N限りのN(限定)
〜限りでは(範囲)
限りなく〜に近い
〜とは限らない
〜ない限り(は)
〜に限ったことではない
〜に限らず(〜も)
〜に限る
〜を限りに

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blog〜たところ…た
【接続】
動詞[た形]+ところ・・・た 

【意味】
〜したら・・・した
〜したら・・・だった
〜したら・・・とわかった


【例文】
①デパートに行ったところ休みだった
 →デパートに行ったら休みだった

②上司に電話したところ不在だった
 →上司に電話したら不在だった

③お医者さんにみてもらったところ何も問題はなかった
 →お医者さんにみてもらったら何も問題はないとわかった 

【説明】
 「〜たところ・・・た」は発見の意味を表す文型で「〜たら・・・た」と同じ意味です。「〜たら・・・た」よりも驚きの気持ちが強調されます😊この文型はすでに発生したことを表すものですから、後ろには必ず「た形」がきます。「〜たところ・・・た」と覚えるといいですね😉


【「ところ」シリーズ】
〜たところ〜た
〜たところで〜ない
〜ていたところだ
〜といったところだ・〜というところだ
〜ところ(Nのところ)
〜ところだ(V辞書形+ところだ)
〜ところだ(ている+ところだ)
〜ところだ(Vた+ところだ)
〜ところまで来る

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blogないわけにはいかない
【接続】
動詞[ない形]+わけにはいかない

【意味】
(何か周囲に事情があって)〜なければならない

【例文】
①明日は試験だ。勉強しないわけにはいかない
 →明日は試験だから、勉強しなければならない(周囲の事情:試験がある)

②上司に誘われたら、行かないわけにはいかない
 →上司に誘われから、行かなければならない(周囲の事情:上司に誘われた)

③今日は日曜日だが、社長命令では出勤しないわけにはいかない
 →今日は日曜日だが、社長命令だから出勤しなければならない(周囲の事情:社長命令)

【説明】
「〜ないわけにはいかない」は前回の「〜わけにはいかない」と同じように周囲に事情があるというのがポイントです。 今回の「〜ないわけにはいかない」は「周囲に事情があって〜なければならない」という意味になります。「〜わけにはいかない」と「〜ないわけにはいかない」原形につくか、ない形につくかの違いですが、混乱しやすいですので区別して覚えましょう😊

【まとめ】
〜わけにはいかない→〜することができない
〜ないわけにはいかない→〜なければならない

[原形]食べるわけにはいかない→食べることができない
[ない形]食べないわけにはいかない→食べなければならない 

【「わけ」シリーズ】
〜(という)わけ(実質名詞)
〜わけがない
〜わけがわからない(実質名詞)
〜わけだ(納得)
〜わけではない
〜わけない(実質名詞)
〜わけにはいかない

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