絵でわかる日本語

日本語文法・自動詞他動詞・口語形・間違えやすい日本語・擬音語・擬態語などを「絵」で説明します。日本語を勉強している人のためのブログです😊

カテゴリ:日本語文法 > 「つもり」シリーズ

blogたつもりはない


【接続】
動詞[形]+たつもりはない 
動詞[形]+たつもりはなかった


【意味】
〜したのではない
〜しようと思ったのではない



【例文】
①あなたのことを許(ゆる)したつもりはないからね!
→あなたのことを許したのではないからね

②娘:これ買ってくれるんでしょ?
 母:そんなことを言ったつもりはない
→そんなことを言ったのではないわ


③馬鹿(ばか)にしたつもりはなかったの…ごめんね
→馬鹿にしようと思ったのではないの…ごめんね

④A:山田くん、すごく怒(おこ)ってたわよ!
 B:え!?怒らせたつもりはないんだけどなぁ…
→怒らせようと思ったのではないんだけどなぁ…


⑤怒ったつもりはなかったが、彼女を泣(な)かせてしまった
→怒ったのではないが、彼女を泣かせてしまった



【説明】
「Aたつもりはない」は「Aしたのではない」「Aしようと思ったのではない」という意味の文型です。自分のしたこと「A」に対(たい)する相手(あいて)の判断(はんだん)や誤解(ごかい)を否定(ひてい)する場合(ばあい)に使われます。


[例]
①あなたのことを許したつもりはないからね!
【相手の判断・誤解】許してくれた
→許したのではない

②娘:これ買ってくれるんでしょ?
 母:そんなことを言ったつもりはない
【娘の判断・誤解】これを買ってくれる
→「買ってあげる」とは言っていない

③馬鹿にしたつもりはなかったの…ごめんね
【相手の判断・誤解】馬鹿にされた
→馬鹿にしたのではない

④A:山田くん、すごく怒ってたわよ!
 B:え!?怒らせたつもりはないんだけどなぁ…
【山田くんの判断・誤解】ムカつくことを言われた
→怒らせようと思っていない


⑤怒ったつもりはなかったが、彼女を泣かせてしまった
【彼女の判断・誤解】怒られた
→怒っていない


「〜つもりではない」は、勉強する機会(きかい)がすくない文型です。上級レベルの人は覚えておくといいと思います。また、「つもり」がつく文型はたくさんありますので、復習(ふくしゅう)しておきましょう😉

【「つもり」がつく文型】
 





語学(日本語)ランキング
にほんブログ村 外国語ブログ 日本語(外国語)へ
にほんブログ村
にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村
にほんブログ村 外国語ブログへ
にほんブログ村 

blogたつもりで


【接続】
動詞[形]+つもりで 


【意味】
(本当は〜していないが)〜したと考えて
(本当は〜していないが)〜したという気持ちで



【例文】
①ケーキを食べたつもりで、もらったお金は貯金(ちょきん)した
→本当はケーキを食べていないが、食べたことにしてお金は貯金した

②彼女は歌手(かしゅ)になったつもりで、みんなの前(まえ)で歌を歌った
→本当は歌手ではないが、歌手になった気持ちで歌を歌った

③学生になったつもりで考えると、いい教え方を思いつくかもしれない
→自分は教師(きょうし)だが、学生の気持(きも)ちになって考えると、いい教え方を思いつくかもしれないと思った


④新入社員(しんにゅうしゃいん)に戻(もど)ったつもりで、また一(いち)からがんばろうと思った
→本当は新入社員ではないが、新入社員になった気持(きも)ちでまたがんばろうと思った
*「一から(いちから)」とは「初(はじ)めから・最初(さいしょ)から」という意味



【説明】
「AたつもりでB」は「本当(ほんとう)はAしていないが、Aしたと考えてBする」「本当はAしていないが、AしたことにしてBする」という意味の文型です。「本当はAしていないが、Aしたという気持(きも)ちで〜する」と言いたい時に使われます。「死(し)んだつもりで〜」は慣用的表現(かんようてきひょうげん)で、「強(つよ)い決心(けっしん)で何かをする」と言いたい時に使われます。

[例]
死んだつもりでがんばれば、できないことなんてないと思うよ

死んだつもりで働(はたら)いたら、借金(しゃっきん)なんて返(かえ)せるよ!


「つもり」がつく文型はたくさんありますので、復習(ふくしゅう)をしておきましょう😊

【「つもり」がつく文型】
 





語学(日本語)ランキング
にほんブログ村 外国語ブログ 日本語(外国語)へ
にほんブログ村
にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村
にほんブログ村 外国語ブログへ
にほんブログ村
 

blogつもり(信念)
【接続】
動詞[た形・ている形]+つもり
い形容詞[ーい]+つもり
な形容詞[ーな]+つもり
名詞[辞書形]+のつもり


【意味】
みんなは〜と思っていないかもしれないが、自分(じぶん)は〜と思っている
実際(じっさい)は〜ではないが、自分だけが〜と思っている



【例文】
①孫(まご):そのスカートはおばあちゃんには若(わか)すぎるんじゃない?
 おばあちゃん:あら、私はまだまだ若いつもりよ〜



②母:70点(てん)?もっとしっかり勉強しなさい!
 娘:私は一生懸命(いっしょうけんめい)勉強したつもりなのに…

③私なりにがんばっているつもりです


④元気なつもりだったが犬の散歩(さんぽ)に行っただけで疲(つか)れてしまうとは、私も年(とし)をとったものだ…




【説明】
「Aつもり」は「みんなはAと思っていないかもしれないが、自分はAと思っている」「実際はAではないが、自分だけがAと思っている」という意味の文型です。他(ほか)の人がどう思っているかや、事実(じじつ)とは違(ちが)っていることでも関係(かんけい)なく、「私はAと思っている!」「自分はAと信(しん)じている」と言いたい時に使われます。 


[例]
①私はまだまだ若いつもりよ〜
→実際は若くないが、私はまだまだ若いと思っているよ

②私は一生懸命勉強したつもりなのに…
→みんなはちゃんと勉強したと思っていないかもしれないが、私は一生懸命勉強したと思っている

③私なりにがんばっているつもりです
→みんなはがんばっていると思わないかもしれないが、私はがんばっていると思っている

④元気なつもりだったが犬の散歩に行っただけで疲れてしまうとは、私も年をとったものだ…
→元気だと思っていたが、実際はそんなに元気で若くなかったようだ


「つもり」がつく文型はたくさんありますので、復習(ふくしゅう)しておきましょう😉

【「つもり」がつく文型】






語学(日本語)ランキング
にほんブログ村 外国語ブログ 日本語(外国語)へ
にほんブログ村
にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村
にほんブログ村 外国語ブログへ
にほんブログ村 

blogつもり(反事実)

【接続】
動詞[た形・ている形]+つもり
い形容詞[ーい]+つもり
な形容詞[ーな]+つもり 
名詞[辞書形]+のつもり


【意味】
〜と思(おも)っていたが、実際(じっさい)は〜ではなかった
〜したと思っていたが、実際は〜していなかった



【例文】
①A:どうしたの? 
 B:スマホをバッグに入(い)れたつもりだったんだけど、入(はい)っていないの… 
→スマホを入れたと思っていたが、実際は入れていなかった



②ちゃんと注意(ちゅうい)したつもりだったが、まったく伝(つた)わらなかったようだ
→注意したと思っていたが、実際はちゃんと注意したことが伝わっていたなかった



③彼女:なんでメールしてくれなかったの?
 彼氏:メールしたつもりだったんだけど、送(おく)れてなかったんだ…ごめんね
→メールしたと思っていたが、メールが送れていなかった



④娘:お父さん、お母さんはどうして怒(おこ)っているの?怒らせた?
 父:今日は帰(かえ)りが遅(おそ)くなるって言ったつもりだったんだけど、言ってなかったみたいなんだ
 娘:なるほど。それで怒っていたのね
→遅くなると言ったと思っていたが、言っていなかったみたいだ




⑤秘密(ひみつ)にしていたつもりだが、バレていた
→秘密にしていると思っていたが、バレていた



【説明】
「〜つもり」は「〜したと思っていたが、実際は〜していなかった」「〜と思っていたが、実際は〜ではなかった」という意味の文型です。 自分(じぶん)が思っていたことと、事実(じじつ)が違(ちが)うという時に使われます。「〜つもりだったが、〜だった」という形がよく使用(しよう)されます。


「つもり」がつく文型はたくさんありますので、復習(ふくしゅう)しておきましょう😊

【「つもり」がつく文型】
 





語学(日本語)ランキング
にほんブログ村 外国語ブログ 日本語(外国語)へ
にほんブログ村
にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村
にほんブログ村 外国語ブログへ
にほんブログ村 

blogつもり(意志)
【接続】
動詞[辞書形]+つもり
動詞[ない形]+つもり


【意味】
意志(いし)や計画(けいかく)を表(あらわ)す


【例文】
①A:週末(しゅうまつ)は何(なに)をするの?
 B:おばあちゃんに会(あ)いに行(い)くつもりだよ〜
→「おばあちゃんに会いに行く」という予定(よてい)


②来年(らいねん)、日本に留学(りゅうがく)するつもり
→「来年、日本に留学する」という意志(いし)・計画(けいかく)

③卒業(そつぎょう)しても、日本語の勉強(べんきょう)は続(つづ)けるつもりです
→「日本語の勉強は続ける」という意志


④雨(あめ)が降(ふ)ったら、イベントには行(い)かないつもり
→「雨が降ったら行かない」という予定

⑤もう二度(にど)とお酒(さけ)を飲(の)まないつもり
→「もう二度とお酒を飲まない」という意志

⑥あ、山田(やまだ)くんったら、また掃除(そうじ)をサボるつもりよ!
→「掃除をサボろう」という山田くんの意志




【説明】 
「〜つもり」は「意志や計画」を表(あらわ)す文型(ぶんけい)です。話し手(はなして)の意志を表す場合(ばあい)が多(おお)いですが、第三者(だいさんしゃ)の意志を表すこともあります。第三者の意志を表す場合は、推量(すいりょう)の気持(きも)ちを込(こ)めて使われることが多(おお)いです。また、会話(かいわ)で動詞(どうし)を省略(しょうりゃく)する場合は「そのつもり」になります。



[例]
A:今日(きょう)のパーティーに参加(さんか)する?
B:うん、そのつもりだよ〜
(=うん、参加するつもりだよ〜)


「つもり」がつく文型はたくさんありますので、復習(ふくしゅう)しておきましょう😉






語学(日本語)ランキング
にほんブログ村 外国語ブログ 日本語(外国語)へ
にほんブログ村
にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村
にほんブログ村 外国語ブログへ
にほんブログ村


 

↑このページのトップヘ