絵でわかる日本語

日本語文法・自動詞他動詞・口語形・間違えやすい日本語・擬音語・擬態語などを「絵」で説明します。日本語を勉強している人のためのブログです😊

カテゴリ:日本語文法 > 「ばかり」シリーズ

blogばかりで
【接続】
動詞[辞書形]+ばかりで
い形容詞[ーい]+ばかりで 
な形容詞[ーな]+ばかりで


【意味】
〜だけで〜


【例文】
①山田(やまだ)くんは、文句(もんく)を言うばかりで何(なに)もしない
→山田くんは、文句を言うだけで何もしない

②この料理(りょうり)は高(たか)いばかりで、まったくおいしくない
→この料理は高いだけで、まったくおいしくない
(復習:まったく〜ない

③この小説(しょうせつ)は長(なが)いばかりで、おもしろくなかった
→この小説は長いだけで、おもしろくなかった

④この仕事(しごと)は忙(いそが)しいばかりで給料(きゅうりょう)がよくない
→この仕事は忙しいだけで給料がよくない 

⑤スポーツなんて、疲(つか)れるばかりで楽(たの)しくないよ
→スポーツなんて、疲れるだけで楽しくないよ
(復習:〜など・〜なんか・〜なんて) 


【説明】 
「AばかりでB」は「AだけでBだ」という意味(いみ)を表(あらわ)す文型(ぶんけい)です。「B」には否定表現(ひていひょうげん)が入(はい)り、話(はな)し手(て)のマイナス評(ひょうか)がきます。

[例] 
①この小説は長いばかりで、おもしろくなかった
【マイナス評価】おもしろくない

②この料理は高いばかりでまったくおいしくない
【マイナス評価】おいしくない

③山田くんは、文句を言うばかりで何もしない
【マイナス評価】何もしないから腹が立つ(はらがたつ)
(復習:腹が立つ

④この仕事は忙しいばかりで給料がよくない
【マイナス評価】給料がよくないから嫌だ

⑤スポーツなんて、疲れるばかりで楽しくないよ
【マイナス評価】楽しくない


「〜ばかり」を使う文型はたくさんありますので、しっかりと復習(ふくしゅう)をしておきましょう😉
【「ばかり」シリーズ】
〜たばかり
〜てばかりいる・〜てばかりだ
〜てばかりはいられない・〜てばかりもいられない
〜と言わんばかりに・〜とばかりに
〜とばかり思っていた
〜とばかりは言えない
〜ばかり(数量詞+ばかり)
〜ばかりだ
〜ばかりだ(準備完了)
〜ばかりで
〜ばかりでなく〜も
〜ばかりに
〜ばかりの(比喩)
〜ばかりは
〜んばかり

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blogとばかり思っていた
【意味】
ずっと〜と思(おも)っていたが、実際(じっさい)は違(ちが)っていた 


【例文】
①雨(あめ)が降(ふ)るとばかり思(おも)っていた
→雨が降ると思っていたが、実際(じっさい)は降らなかった

②今日(きょう)は水曜日(すいようび)だとばかり思っていたが、木曜日(もくようび)だった
→今日は水曜日だと思っていたが、木曜日だった

③テストは明日(あす)だとばかり思っていた
ずっとテストは明日だと思っていたが、実際は今日(きょう)だった…

④彼(かれ)は学生(がくせい)だとばかり思っていました
ずっと彼は学生だと思っていたが、実(じつ)は違(ちが)っていた


【説明】
「〜とばかり思っていた」は「ずっと〜と思っていたが、違(ちが)っていた」という意味(いみ)で使(つか)われる文型(ぶんけい)です。自分(じぶん)がずっと間違(まちが)えていたという気持(きも)ちや、勘違(かんちが)いをしていたと言(い)いたい時(とき)にぴったりの表現(ひょうげん)です😊「〜とばかり思っていた」は「〜とばかり思ってた」というように、口語形(こうごけい)として「い」を省略(しょうりゃく)することもできます😮 
(復習:口語形「〜てる・〜でる」
(復習:〜として) 

[例]
雨が降るとばかり思っていた
=雨が降るとばかり思ってた

今日は水曜日だとばかり思っていました
=今日は水曜日だとばかり思ってました


また、「〜とばかり思っていた」は「てっきり」とよく使いますので、一緒に覚えておくといいと思います😊
(復習:てっきり

[例]
てっきり雨が降るとばかり思っていた

てっきり今日は水曜日だとばかり思っていました


「ばかり」を使う文型はたくさんありますので、しっかりと区別(くべつ)をして覚(おぼ)えておきましょう😉
【「ばかり」シリーズ】
〜たばかり
〜てばかりいる・〜てばかりだ
〜てばかりはいられない・〜てばかりもいられない
〜と言わんばかりに・〜とばかりに
〜とばかり思っていた
〜とばかりは言えない
〜ばかり(数量詞+ばかり)
〜ばかりだ
〜ばかりだ(準備完了)
〜ばかりで
〜ばかりでなく〜も
〜ばかりに
〜ばかりの(比喩)
〜ばかりは
〜んばかり

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blogばかりに

【接続】
動詞[普通形]+ばかりに
形容詞[普通形]+ばかりに 

【意味】
〜だけの理由で(悪い結果になった)

【例文】
①傘(かさ)を忘れたばかりにカゼをひいてしまった
→傘を忘れたのでカゼをひいてしまった

②カゼをひいたばかりに試験が受けられなかった(復習:テストをする・テストを受ける) 
→カゼをひいたので試験が受けられなかった

③名前を書き忘れたばかりに、0点にされてしまった
→名前を書き忘れたので、0点にされてしまった

④勉強しなかったばかりに不合格だった 
→勉強しなかったので、不合格だった

【説明】
「〜ばかりに」は「〜だけの理由で、よくない結果になった」という意味を表す文型です。この文型は「不満(ふまん)」や「後悔(こうかい)」、「残念だ」という気持ちを込めて使われます😮(復習:〜を込めて・〜を込めた) 後ろには必ず「悪い結果」がきます。

その理由のせいで、悪いことが起こってしまったと言いたい時にぴったりの文型です😊(復習:〜せいで・〜せいか

【「ばかり」シリーズ】
〜たばかり
〜てばかりいる・〜てばかりだ
〜てばかりはいられない・〜てばかりもいられない
〜と言わんばかりに・〜とばかりに
〜とばかり思っていた
〜とばかりは言えない
〜ばかり(数量詞+ばかり)
〜ばかりだ
〜ばかりだ(準備完了)
〜ばかりで
〜ばかりでなく〜も
〜ばかりに
〜ばかりの(比喩)
〜ばかりは
〜んばかり

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blogてばかりいる

【接続】
動詞[て形]+ばかりいる
動詞[て形]+ばかりだ

【意味】
何度(なんど)も〜する
いつも〜している


【例文】
①最近(さいきん)彼女は泣(な)いてばかりいる
→最近彼女はいつも泣いている

②お母さんは怒(おこ)ってばかりだ
→お母さんはいつも怒っている

③お父さんは休みの日は寝(ね)てばかりいる
→お父さんは休みの日はいつもている

【説明】
「〜てばかりいる」は「何度も〜する」「いつも〜している」というように、同じことを何度もする時や、いつも同じことをする時に使います😊「〜ばかり」は限定(げんてい)の「だけ」「のみ」に似ていますが、「〜てばかりいる」の「ばかり」は「だけ」や「のみ」にチェンジすることはできませんので気を付けてください😨

[例]
⭕️彼女は泣いてばかりいる
❌彼女は泣いてだけいる
❌彼女は泣いてのみいる

また、この文型は批判(ひはん)や非難(ひなん)など、マイナスの気持ちを込めて(復習:〜を込めて・〜を込めた)使われます。

[例]
彼女はいつも勉強している
【いい意味:いつも勉強していてえらいな〜😮】
【悪い意味:いつも勉強していてつまらない人だ😒】

彼女は勉強してばかりいる
【いい意味:なし
【悪い意味:いつも勉強していてつまらない人だ😒】


【補足説明】
「〜てばかりいる」「〜てばかりだ」以外(いがい)に「〜ばかり〜する・している」という形もあります😊

ジュースを飲んでばかりいる
ジュースを飲んでばかりだ
ジュースばかり飲んでいる

ゲームをしてばかりいる
ゲームをしてばかりだ
ゲームばかりする・ゲームばかりしている

上の3つの例文は同じ意味で使用されます😀


【余裕がある人へ】
「〜てばかりいる」は「ばかり」の口語形「ばっかり」「ばっか」にチェンジすることができます😉忘れてしまった人は復習しておいてください😀(復習:「口語形」〜ばっかり・〜ばっか

【「ばかり」シリーズ】
〜たばかり
〜てばかりいる・〜てばかりだ
〜てばかりはいられない・〜てばかりもいられない
〜と言わんばかりに・〜とばかりに
〜とばかり思っていた
〜とばかりは言えない
〜ばかり(数量詞+ばかり)
〜ばかりだ
〜ばかりだ(準備完了)
〜ばかりで
〜ばかりでなく〜も
〜ばかりに
〜ばかりの(比喩)
〜ばかりは
〜んばかり

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blogたばかり

【接続】
動詞[た形]+ばかり
動詞[た形]+ばかりの+名詞

【意味】
〜てから、時間があまり経(た)っていない状態 
さっき〜した

【例文】
①買ったばかりの服(ふく)を汚(よご)してしまった
さっき買った服を汚してしまった

②この服は1週間前に買ったばかりだ
→この服は1週間前に買った(買ってからあまり時間が経っていない

③去年(きょねん)結婚したばかりだ
→去年結婚した(婚してからあまり時間が経っていないと感じている

【説明】
「〜たばかり」は「〜てから、時間があまり経っていない状態」を表す文型ですが、少し時間が経過(けいか)した場合にも使われますのでそれぞれの意味を理解(りかい)しておきましょう😌

①この服はさっき買ったばかりだ買った直後(ちょくご)*直後→すぐ後(あと)

②この服は1週間前に買ったばかりだ1週間前を最近(さいきん)だと感じているので使用OK

③去年結婚したばかりだ→普通「去年」というと、長い時間が経過していると感じるが、話者は結婚してからまだあまり時間が経っていないと感じているので使用OK

[まとめ]

・直後
・少し時間が経過している場合
・長い時間が経過していても話者は最近のことだと感じる場合


「〜たばかり」はこのような場合に使えますので、しっかりと覚えておきましょう😊

また「〜たばかり」には「〜たばかりの+名詞」の形があるので覚えておきましょう。「〜たところ」は似ている文型ですが、「〜たところの+名詞」の形はありませんので気をつけてください😨

⭕️買ったばかりの服
❌買ったところの服

【余裕のある人へ】
「〜ばっかり・〜ばっか」(復習:口語形「〜ばっかり・〜ばっか」)は限定の「〜ばかり」を表す口語形ですが、「〜たばかり」にも使用することが可能です😮

[例]
買ったばっかりの服を汚してしまった
この服は1週間前に買ったばっかり

「〜たばかり」は初級で勉強する文型ですが、とてもよく使われますのでしっかりと覚えておきましょう😀N4を受ける人は「〜たところ」との違いを復習(ふくしゅう)しておきましょう😉

【「ばかり」シリーズ】
〜たばかり
〜てばかりいる・〜てばかりだ
〜てばかりはいられない・〜てばかりもいられない
〜と言わんばかりに・〜とばかりに
〜とばかり思っていた
〜とばかりは言えない
〜ばかり(数量詞+ばかり)
〜ばかりだ
〜ばかりだ(準備完了)
〜ばかりで
〜ばかりでなく〜も
〜ばかりに
〜ばかりの(比喩)
〜ばかりは
〜んばかり

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blogばかりだ

【接続】
動詞[辞書形]+ばかりだ

【意味】
変化(へんか)が悪い方向に進行(しんこう)している

【例文】
①給料(きゅうりょう)は下がるばかりだ
→給料はずっと下がっている

②最近(さいきん)、仕事は増えるばかりだ
→最近、仕事はずっと増え続けている

③雨と風は強まるばかりだ
→雨と風はどんどん強まっている

【説明】
「〜ばかりだ」は「(状態や状況が)悪い方向に進行している」という意味で使用される文型です。「〜一方だ」(比較:〜一方だ)ととても似ていますが、「〜ばかりだ」の方が使える範囲(はんい)が限定されています😨

[〜一方だ]
⭕️「いいこと」に使う
⭕️「悪いこと」に使う
⭕️名詞接続「〜の一方だ」
⭕️形容詞接続「(い形容詞)くなる一方だ」「(な形容詞)になる一方だ」

[〜ばかりだ]
❌「いいこと」に使う 
⭕️「悪いこと」に使う
❌名詞接続
⭕️形容詞接続

上のように「〜一方だ」の方が何にでも使うことができると覚えておきましょう😉

【「ばかり」シリーズ】

〜たばかり
〜てばかりいる・〜てばかりだ
〜てばかりはいられない・〜てばかりもいられない
〜と言わんばかりに・〜とばかりに
〜とばかり思っていた
〜とばかりは言えない
〜ばかり(数量詞+ばかり)
〜ばかりだ
〜ばかりだ(準備完了)
〜ばかりで
〜ばかりでなく〜も
〜ばかりに
〜ばかりの(比喩)
〜ばかりは
〜んばかり

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