絵でわかる日本語

日本語文法・自動詞他動詞・口語形・間違えやすい日本語・擬音語・擬態語などを「絵」で説明します。日本語を勉強している人のためのブログです😊

カテゴリ:日本語文法 > 中級文法(N2〜N3)

blogにもかかわらず
【接続】
動詞・形容詞・名詞[普通形]+にもかかわらず


【意味】
〜のに


【例文】
①彼女(かのじょ)は毎日(まいにち)遊(あそ)んでいたにもかかわらず、テストで100点(てん)を取(と)った

②15年(ねん)もアメリカに住(す)んでいるにもかかわらず、あまり英語(えいご)が話(はな)せない
(復習:〜も(数量詞+も)
(復習:〜ている(結果の状態)
(復習:あまり〜ない

③がんばって勉強(べんきょう)したにもかかわらず、試験(しけん)に合格(ごうかく)することができなかった
(復習:〜ことができる(能力)

④あの人(ひと)は雨(あめ)が降(ふ)っているにもかかわらず、傘(かさ)をささずに歩(ある)いている
(復習:〜ずに
(復習:〜ている(進行中)

⑤あそこのラーメンはおいしくないにもかかわらず、いつもお客(きゃく)さんがたくさん並(なら)んでいる
(復習:並ぶ・並べる


【説明】
「〜にもかかわらず」は「〜のに」という意味(いみ)を表(あらわ)す文型(ぶんけい)です。「〜のような状態(じょうたい)なのに〜」というように、「予想(よそう)と違(ちが)う!」という話(はな)し手(て)の【驚(おどろ)き】【不満(ふまん)】【失望(しつぼう)】などの気持(きも)ちを表します。 
(復習:〜など・〜なんか・〜なんて

[例]
①彼女は毎日遊んでいたにもかかわらず、テストで100点を取った
【予想】毎日遊んでいたから、テストではいい点が取れないだろう
→毎日遊んでいたのに、テストで100点を取った

②15年もアメリカに住んでいるにもかかわらず、あまり英語が話せない
【予想】15年も住んでいるから、普通は英語がペラペラになるはずだ
→15年も住んでいるのに、あまり英語が話せない
(復習:〜はずだ

③毎日がんばって勉強したにもかかわらず、試験に合格することができなかった
【予想】毎日がんばったから、合格するだろう
→毎日がんばったのに、合格できなかった

④あの人は雨が降っているにもかかわらず、傘をささずに歩いている
【予想】雨が降っているから、傘をさすはずだ
→雨が降っているのに、傘をささずに歩いている

⑤あそこのラーメンはおいしくないにもかかわらず、いつもお客さんがたくさん並んでいる
【予想】おいしくないから、お客さんは来(こ)ないだろう
→おいしくないのに、いつもお客さんがたくさん来(く)る 


【余裕のある人へ】
「〜にもかかわらず」は、文(ぶん)の始(はじ)めに使うこともできます😮

[例]
彼女は毎日遊んでいたにもかかわらず、テストで100点を取った
=彼女は毎日遊んでいた。にもかかわらず、テストで100点を取った


「〜にもかかわらず」は日常会話(にちじょうかいわ)で使われることはあまりありませんが、N2以上(いじょう)を受(う)ける人(ひと)はしっかりと覚(おぼ)えておきましょう😀また「〜にかかわらず」は形(かたち)が似(に)ていますが、意味は全(まった)く違(ちが)いますので区別(くべつ)をしておきましょう。



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blogたことにする
【接続】
動詞[形]+たことにする 
い形容詞[ーい]+ということにする
な形容詞[ーだ]+ということにする
名詞[辞書形・ーだ]+ということにする


【意味】
本当(ほんとう)は〜だが、〜ではないと考(かんが)える
本当は〜だが、〜ふりをする



【例文】
①買(か)ったケーキを、自分(じぶん)で作(つく)ったことにして彼氏(かれし)にあげた

②かぜをひいたことにしてバイトを休(やす)んだ 

③A:カラオケに行(い)かない?
 B:宿題(しゅくだい)をしないとお母(かあ)さんに怒(おこ)られるの
 A:やったことにして行こうよ!

④A:このことは絶対(ぜったい)に秘密(ひみつ)だよ!
 B:うん、聞(き)かなかったことにする

⑤病気(びょうき)になったが、お母さんには元気(げんき)だということにしておこう
(復習:〜ておく

【説明】
「〜たことにする」は「本当(ほんとう)は〜が、〜ではないと考(かんが)える」「本当は〜だが、〜ふりをする」という意味(いみ)を表(あらわ)す文型(ぶんけい)です。事実(じじつ)とは反対(はんたい)のことをしたり、実際(じっさい)のこととは反対(はんたい)のことと考えると言いたい時(とき)に使(つか)います。

[例]
①買ったケーキを、自分で作ったことにして彼氏にあげた
→本当は買ったケーキを、自分で作ったと言って彼氏にあげた

②かぜをひいたことにして、バイトを休んだ 
本当はかぜをひいていないが、かぜをひいているふりをしてバイトを休んだ

③やったことにして行こうよ!
本当は宿題をやってないが、やったと考えていこうよ!

④聞かなかったことにする
→本当は聞いたけど、聞かなかったと考えるよ

⑤病気になったが、お母さんには元気だということにしておこう
→本当は病気だが、お母さんが心配しないように元気なふりをしよう


「〜たことにする」 は「ことシリーズ」の1つとして覚(おぼ)えておきましょう😀

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blogふりをする
【接続】
動詞[普通形]+ふりをする
名詞[辞書形]+のふりをする


【意味】
本当(ほんとう)は〜のに、〜ように見(み)せる
本当は〜ではないのに、〜のような様子(ようす)をする


【例文】
①知(し)らないふりをしていないで、本当(ほんとう)のことを言(い)いなさい
(復習:〜ている(結果の状態)

②聞(き)こえていたが、聞こえないふりをしてしまった
(復習:〜てしまう(残念・後悔)

③寝(ね)ているふりをすることを「狸寝入(たぬきねい)りする」という
(復習:狸寝入り

④うちの娘(むすめ)は、怒(おこ)られるといつも泣(な)いているふりをする

⑤主人(しゅじん)ったら、私の話(はなし)を聞いていないくせに聞いているふりをするのよ
(復習:〜くせに・〜くせして
(復習:〜ったら(Nったら)


【説明】 
「〜ふりをする」は「本当(ほんとう)は〜のに、〜ように見(み)せる」「本当は〜ではないのに、〜のような様子(ようす)をする」という意味(いみ)を表(あらわ)す文型(ぶんけい)です。ほとんどの場合(ばあい)は、マイナスのことに使(つか)われます😅
(復習:〜ようだ(比況)
(復習:見る・見せる

[例]
①知らないふりをしていないで、本当のことを言いなさい
本当は知っているのに、知らないように見せている

②聞こえていたが、聞こえないふりをしてしまった
本当は聞こえていた聞こえないような様子をした

③寝ているふりをすることを「狸寝入りする」という
本当は寝ていないのに、寝ている様子をすることを「狸寝入りする」という

④うちの娘は、怒られるといつも泣いているふりをする
→怒られると、本当は泣いていないのに泣いているように見せる

⑤主人ったら、私の話を聞いていないくせに聞いているふりをするのよ
本当は聞いていないのに、聞いているような様子をする 


似(に)ている文型に「〜ぶる」というのがありますので、一緒(いっしょ)に覚(おぼ)えておくといいと思います😊
(復習:〜ぶる

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blogはずがない
【接続】
動詞・形容詞・名詞[普通形]+はずがない


【意味】
絶対(ぜったい)〜ない
〜の可能性(かのうせい)は全(まった)くない



【例文】
①こんなに大(おお)きなケーキ、1人(ひとり)で食(た)べられるはずがない
→こんなに大きなケーキ、絶対(ぜったい)に1人で食べられない

②夏(なつ)に雪(ゆき)が降(ふ)るはずがない
→夏に雪が降る可能性(かのうせい)は全(まった)くない

③山田(やまだ)くんがお金(かね)を貸(か)すはずがない
→山田くんがお金を貸す可能性は全くない
(復習:貸す・借りる

④彼女(かのじょ)がウソをつくはずがない
→彼女は絶対にうそをつかない

⑤A:テストは簡単(かんたん)だった?
 B:N1が簡単なはずがないでしょ…
→N1は絶対に簡単ではないよ…
(復習:〜でしょ・〜だろ


【説明】
「〜はずがない」は「絶対(ぜったい)〜ない」「〜の可能性(かのうせい)は全(まった)くない」という意味(いみ)で【強(つよ)い否定(ひてい)】を表(あらわ)す文型(ぶんけい)です。この文型は「〜わけがない」にチェンジすることができます😊
(復習:〜わけがない) 

[例]
こんなに大きなケーキ、1人で食べられるはずがない
=こんなに大きなケーキ、1人で食べられるわけがない


また、「〜ないはずがない」は「〜はずだ」と同(おな)じ意味になると覚(おぼ)えておきましょう😮
(復習:〜はずだ(判断)
(復習:〜はずだ(予定)

彼女がN1に合格(ごうかく)しないはずがない
=彼女はN1に合格するはずだ


「〜はず」がつくる文型はいくつかありますので、一緒(いっしょ)に覚えておくといいと思います😉

【「はず」がつく文型】
〜たはずなのに
〜はずがない
〜はずだ(判断)
〜はずだ(予定)
〜はずだった

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blogはずだ(予定)
(復習:お腹が空いた時の音

【接続】
動詞・名詞[普通形]+はずだ
*名詞[辞書形]+のはずだ


【意味】
〜予定(よてい)だ


【例文】 
①娘(むすめ):お父(とう)さんは何時(なんじ)に帰(かえ)ってくるの?
 母(はは):7時(しちじ)ごろのはずだ
→7時ごろの予定(よてい)だ

②バスは10時(じ)に来(く)るはずだ
→バスは10時に来る予定だ

③A:映画(えいが)は9時からだよね?
 B:10時からのはずだ
→10時からの予定だ
(復習:〜よね?

④A:彼女(かのじょ)は今年(ことし)アメリカから帰(かえ)ってくるんだっけ?
 B:うん、そのはずだ
→うん、その予定だ
(復習:〜中(ちゅう)
(復習:〜っけ


【説明】
「〜はずだ」は[予定(よてい)]を表(あらわ)す文型(ぶんけい)で、「〜予定だ」という意味(いみ)で使(つか)われます。「〜はずだ」は自分(じぶん)の予定について使(つか)うことができませんので注意(ちゅうい)しましょう。自分の予定を表す場合(ばあい)には「〜つもりだ」「〜予定だ」を使いましょう😊 

私(わたし)は、来年(らいねん)アメリカに留学(りゅうがく)するはずだ
⭕️私は、来年アメリカに留学するつもりだ
⭕️は、来年アメリカに留学する予定だ


「〜はずだ」には【予定】の意味以外(いがい)に、【話者(わしゃ)の判断(はんだん)】としても使われますので一緒(いっしょ)に覚(おぼ)えておきましょう😉
(復習:〜として

【「はず」がつく文型】
〜たはずなのに
〜はずがない
〜はずだ(判断)
〜はずだ(予定)
〜はずだった

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blogはずだ(判断)
【接続】
動詞・形容詞・名詞[普通形]+はずだ
*な形容詞[ーな]+はずだ
*名詞[辞書形]+のはずだ


【意味】
絶対(ぜったい)に〜だと思(おも)う
〜の可能性(かのうせい)は、とても高(たか)い


【例文】
①毎日(まいにち)がんばって勉強(べんきょう)したら、きっとN1に合格(ごうかく)するはずだ

②A:彼女(かのじょ)は、アメリカに10年(ねん)住(す)んでたそうよ
 B:じゃあ、きっと英語(えいご)が上手(じょうず)なはずだ
(復習:〜てる・〜でる
(復習:〜そうだ(伝聞)
(復習:〜ちゃ・〜じゃ

③大(おお)きな台風(たいふう)が近(ちか)づいているので、学校(がっこう)は休(やす)みになるはずだ

④彼女(かのじょ)はいつも遅刻(ちこく)をしてくる…今日(きょう)もきっと遅(おく)れてくるはずだ

⑤A:彼(かれ)は今日(きょう)のパーティーに来(く)るの?
 B:東京(とうきょう)に出張(しゅっちょう)だって言(い)ってたから、来(こ)ないはずだ
(復習:〜って(引用)


【説明】
「〜はずだ」は「絶対(ぜったい)に〜だと思(おも)う」という意味(いみ)を表(あらわ)す文型(ぶんけい)です。何(なに)か理由(りゆう)があって、「〜だから、絶対(ぜったい)に〜だ」と思(おも)う時(とき)や、状況(じょうきょう)などから判断(はんだん)して「絶対に〜だ」と言いたい時に使用(しよう)されます😊

[例]
①毎日がんばって勉強したら、きっとN1に合格するはずだ
【理由・状況】毎日がんばって勉強する
絶対にN1に合格すると思う

②A:彼女は、アメリカに10年住んでたそうよ
 B:じゃあ、きっと英語が上手なはずだ
【理由・状況】アメリカに10年住んでいた
→10年住んでいたから、きっと英語が上手だと思った

③大きな台風が近づいているので、学校は休みになるはずだ
【理由・状況】大きな台風が近づいている
→大きな台風だから、絶対に学校は休みになると思った

④彼女はいつも遅刻をしてくる…今日もきっと遅れてくるはずだ
【理由・状況】彼女はいつも遅刻をする
→いつも遅刻するから、今日も絶対に遅れてくると思った

⑤A:彼は今日のパーティーに来るの?
 B:東京に出張だって言ってたから、来ないはずだ
【理由・状況】東京に出張だと言っていた
→出張だと言っていたから、絶対にパーティーに来ないと判断した


「〜はず」にはいくつか意味(いみ)がありますので、区別(くべつ)して覚(おぼ)えておきましょう😀

【「はず」がつく文型】
〜たはずなのに
〜はずがない
〜はずだ(判断)
〜はずだ(予定)
〜はずだった

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blog限りでは
*(復習:〜すぎ(名詞化)

【接続】
動詞[辞書形]+限りでは
動詞[ている形]+限りでは
動詞[た形]+限りでは


【意味】
〜の範囲(はんい)で言(い)うと
〜の範囲内(はんいない)で判断(はんだん)すると



【例文】
①A:昨日(きのう)は飲(の)みすぎた…
 B:どれくらい飲んだの?
 A:覚(おぼ)えている限(かぎ)りでは、ワイン5本(ほん)くらいかな
→自分(じぶん)が覚(おぼ)えている範囲(はんい)で言(い)うと、ワイン5本くらいかな
(復習:〜すぎる
(復習:〜かな・〜かしら(文法)
(復習:〜かな・〜かしら(口語形)

②ニュースで見(み)た限りでは、今年(ことし)の冬(ふゆ)は寒(さむ)くなるそうだ
→ニュースで見た範囲で言うと、今年の冬は寒くなるそうだ

③A:パーティーには何人くらい来(く)るの?
 B:聞(き)いた限りでは、20人(にん)は来(く)るらしいよ〜
→私(わたし)が聞いた範囲で言うと、20人は来るらしいよ〜
(復習:「何人」の読み方は?
(復習:〜らしい(推量)

④A:山田(やまだ)くんって兄弟(きょうだい)がいるの?
 B:私が知(し)る限りでは、お兄(にい)ちゃんがいるそうだよ
→私が知っている範囲内(はんいない)で言うと、お兄ちゃんがいるそうだよ
(復習:〜って(主題・定義)
(復習:〜そうだ(伝聞)

⑤医者(いしゃ):私が診(み)た限りでは、かぜのようですね
→私が診た範囲で判断(はんだん)すると、かぜのようですね
(復習:〜ようだ(五感推量)) 


【説明】 
「〜限(かぎ)りでは」は「〜の範囲(はんい)で言(い)うと」という意味(いみ)の文型(ぶんけい)です。ほとんどの場合(ばあい)は【見(み)る】【知(し)っている】【聞(き)く】【調(しら)べる】【覚(おぼ)えている】などの動詞(どうし)に使(つか)われ、「自分(じぶん)が知(し)っていることや、経験(けいけん)の範囲内(はんいない)で言うと〜」と言いたい時に使用(しよう)します。 「〜限りでは」と、よく一緒(いっしょ)に使われる文型を覚(おぼ)えておきましょう😀

[「〜限りでは」とよく使われる文型]
・〜限りでは+〜そうだ
・〜限りでは+〜らしい
・〜限りでは+〜ようだ
・〜限りでは+〜はずだ
・〜限りでは+〜みたいだ
(復習:〜みたいだ(五感推量)


「〜限りでは」は「限るシリーズ」の1つとして覚えておきましょう😉

【「限る」シリーズ】
〜限り(限界)
〜限り(は)
〜限りだ
〜限りで・N限りのN(限定)
〜限りでは(範囲)
限りなく〜に近い
〜とは限らない
〜ない限り(は)
〜に限ったことではない
〜に限らず(〜も)
〜に限る
〜を限りに

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blog限り(限界)
【接続】
動詞[辞書形]+限り
動詞[可能形・可能動詞]+限り
名詞[辞書形]+の限り


【意味】
〜の限界(げんかい)まで
〜のすべてを使(つか)って〜



【例文】
①できる限(かぎ)りのことはした。あとは結果(けっか)を待(ま)つだけだ
→自分(じぶん)ができることはすべてした。あとは結果を待つだけだ

②彼女(かのじょ)は声(こえ)の限り「助(たす)けて〜!」と叫(さけ)んだ
→彼女はとても大(おお)きな声で「助けて〜!」と叫んだ

③彼(かれ)は、持(も)てる限りの荷物(にもつ)を持ってくれた
→彼は、持てる限界(げんかい)までの荷物を持ってくれた

④明日(あす)の試合(しあい)は命(いのち)の限り戦(たたか)うぞ!
→明日の試合は、力を出(だ)し切(き)って戦うぞ
(復習:〜きる

⑤見渡(みわた)す限りの星空(ほしぞら)が広(ひろ)がっている
→見渡す範囲(はんい)すべてに星空が広がっている
(復習:〜ている(結果の状態)


【説明】
「〜限(かぎ)り」は[限界(げんかい)]を表(あらわ)す文型(ぶんけい)で「〜の限界まで」「〜のすべてを使(つか)って〜」という意味(いみ)で使用(しよう)されます。この文型は「A限りB」の形(かたち)で、「A」を限界いっぱいまで使って「B」をすると言(い)いたい時(とき)に使います😊「〜限り」には慣用表現(かんようひょうげん)がいくつかあります。

[「〜限り」を使った慣用表現]
力の限り→能力(のうりょく)・体力(たいりょく)を全部(ぜんぶ)使う
命の限り→力を全部使う
贅沢(ぜいたく)の限りを尽(つ)くす→最高(さいこう)に贅沢にする
見渡す限り→見渡せるすべての範囲


「限り」がつく文型はたくさんありますので、しっかりと区別(くべつ)をして覚(おぼ)えておきましょう😉

【「限る」シリーズ】
〜限り(限界)
〜限り(は)
〜限りだ
〜限りで・N限りのN(限定)
〜限りでは(範囲)
限りなく〜に近い
〜とは限らない
〜ない限り(は)
〜に限ったことではない
〜に限らず(〜も)
〜に限る
〜を限りに

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blog限りは
*(復習:〜ってば

【接続】
動詞[辞書形・ている形]+限り(は)
い形容詞[ーい]+限り(は)
な形容詞[ーな・である]+限り(は)
名詞[辞書形]+である限り(は)


【意味】
〜する間(あいだ)はずっと〜
〜の状態(じょうたい)が続(つづ)く間はずっと〜 
〜の状態が続く間は絶対(ぜったい)に〜



【例文】
①お母(かあ)さんが反対(はんたい)している限(かぎ)り、留学(りゅうがく)することができない
→お母さんが反対している間は絶対に留学することができない
(復習:〜ている(結果の状態)

②タバコを吸(す)い続(つづ)ける限り、病気(びょうき)は治(なお)らないよ
→タバコを吸い続ける間は、ずっと病気は治らないよ

③元気(げんき)な限り、仕事(しごと)を続(つづ)けたい
→元気でいる間は、ずっと仕事を続けたい

④学生(がくせい)である限り、しっかり勉強(べんきょう)しなければいけない
→学生でいる間はずっと、しっかり勉強しなければいけない

⑤ここにいる限り安全(あんぜん)だよ 
→ここにいる間は、ずっと安全だよ


【説明】
「〜限り(は)」は「〜の状態(じょうたい)が続(つづ)く間(あいだ)はずっと〜」「〜の状態が続く間は絶対(ぜったい)に〜」という意味(いみ)を表(あらわ)す文型(ぶんけい)です。「A限り(は)B」の形(かたち)で、「Aの条件(じょうけん)ではBだ」と言(い)いたい時(とき)に使われます。この文型(ぶんけい)には、「Aの条件が変(か)わるとBの状態も変わるかもしれない」という意味を込(こ)めて使われます😮
(復習:〜を込めて・〜を込めた

[例]
お母さんが反対している限り、留学することができない
【A】お母さんが反対している
【B】留学するとができない
お母さんが「賛成(さんせい)」したら、留学できるかもしれない


「〜限り(は)」は「〜ない限り(は)」と一緒(いっしょ)に覚(おぼ)えておきましょう😀
(復習:〜ない限り) 

【「限る」シリーズ】
〜限り(限界)
〜限り(は)
〜限りだ
〜限りで・N限りのN(限定)
〜限りでは(範囲)
限りなく〜に近い
〜とは限らない
〜ない限り(は)
〜に限ったことではない
〜に限らず(〜も)
〜に限る
〜を限りに

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blogといったら(強調)
【接続】
名詞[辞書形]+といったら


【意味】
〜は、すごく〜


【例文】
①富士山(ふじさん)の美(うつく)しさといったら、言葉(ことば)では言(い)い表(あらわ)せないほどだったよ
→富士山は言葉では言い表せないほど、すごく美しかったよ

②今日(きょう)の忙(いそが)しさといったら、目(め)が回(まわ)るほどだったよ
→今日は、すごく忙しくて目が回るほどだったよ
(復習:目が回る

③あの店(みせ)のラーメンのおいしさといったら、3時間(じかん)並(なら)んでも食(た)べたいほどだ
→あの店のラーメンは3時間並んでも食べたいほど、すごくおいしい

④彼女(かのじょ)の肌(はだ)の白(しろ)さといったら、まるで雪(ゆき)のようだ
→彼女の肌はすごく白くて、まるで雪のようだ
(復習:まるで〜) 
(復習:〜ようだ(比況)) 

⑤昨日(きのう)の暑(あつ)さといったら、オーブンの中(なか)にいるかのようだったよ
→昨日はオーブンの中にいるかのように、すごく暑かった
(復習:〜かのようだ


【説明】
「〜といったら」は「〜は、すごく〜」という意味(いみ)で、程度(ていど)がすごいことを強調(きょうちょう)する文型(ぶんけい)です。【驚(おどろ)き】【感動(かんどう)】【非難(ひなん)】【失望(しつぼう)】 などの気持(きも)ちを強(つよ)く表(あらわ)す場合(ばあい)に使(つか)われます。 また、会話(かいわ)で使われる場合は「〜といったら」の後(うし)ろは省略(しょうりゃく)されることもあります😮
(復習:〜ことがある

[例]
A:旅行(りょこう)はどうだった?
B:富士山の美しさといったら


「〜といったら」にはいくつか意味があります。また、類似文型(るいじぶんけい)もいくつかありますので区別(くべつ)をして覚(おぼ)えておきましょう😀

【「〜といったら」の用法】
〜といったら(連想)
〜といったら(強調)
〜といったら(AといったらA)

【「〜といったら」類似文型】
(復習:〜といえば・〜というと) 
(復習:〜といえば〜が) 
(復習:〜といえばvs〜というと) 
(復習:〜ったら(Nったら)
(復習:〜ったら(Vったら)
(復習:〜といったらありはしない・〜といったらありゃしない) 

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