【接続】
名詞[辞書形]+を皮切りに
名詞[辞書形]+を皮切りとして
【意味】
〜を出発点(しゅっぱつてん)として、次々(つぎつぎ)に〜
〜から始(はじ)まって、次々に〜
〜が〜し始めたら、次々に〜
【例文】
①あの歌手(かしゅ)は大阪(おおさか)を皮切りに、全国(ぜんこく)でライブを行(おこな)った
→あの歌手は大阪を出発点として、次々に全国でライブを行った
②あの日本語学校(にほんごがっこう)は東京(とうきょう)を皮切りに、世界中(せかいじゅう)に分校(ぶんこう)をつくっていった
→あの日本語学校は東京を出発点として、世界中に次々に分校をつくっていった
(復習:〜ていく(変化の進行))
③彼(かれ)を皮切(かわき)りに、反対(はんたい)する人(ひと)が出てきた
→彼が反対し始めたら、次々に反対する人が出てきた
④山田(やまだ)くんを皮切りに、同僚(どうりょう)が会社を首(くび)になっていった
→山田くんから始まって、次々に同僚が会社を首になっていった
(復習:首にする・首になる)(復習:〜ていく(消滅))
【説明】
「〜を皮切りに」は「〜を出発点(しゅっぱつてん)として、次々(つぎつぎ)に〜」という意味(いみ)で、「〜から始(はじ)まって、次々に〜」「〜が〜し始めたら、次々に〜」と言いたい時に使用(しよう)される文型です。この文型の特徴(とくちょう)は、【同(おな)じようなことが次々に起(お)こる】というように、同類(どうるいこうい)の発生(はっせい)を表(あらわ)すところです。
[例]
①大阪を皮切りに、全国でライブを行った
最初のライブ地→大阪
同類行為→「大阪」と同じように東京でも名古屋(なごや)でも北海道(ほっかいどう)でも仙台(せんだい)でも博多(はかた)でもライブを行った
②東京を皮切りに、世界中に分校をつくっていった
最初(さいしょ)の分校→東京
同類行為→「東京」と同じように台湾(たいわん)にも中国(ちゅうごく)にも香港(ほんこん)にもベトナムにも韓国(かんこく)にもアメリカにもフランスにもロシアにも分校をつくった
③彼を皮切りに、反対する人が出てきた
「反対」を始めた人→彼
同類行為→「彼」と同じようにAさんもBさんもCさんも反対し始めた
また「〜を皮切りに」は「〜を皮切りにして」「〜を皮切りとして」にチェンジすることができます😊
[例]
大阪を皮切りに、全国でライブを行った
=大阪を皮切りにして、全国でライブを行った
=大阪を皮切りとして、全国でライブを行った
「〜を皮切りに」はかたい言い方ですので、日常会話(にちじょうかいわ)ではあまり使われません😅ニュースなどでは聞く機会(きかい)があると思います。この文型と似(に)ているような文型がいくつかありますが、「〜を皮切りに」は【同類行為の発生や始まり】を表す文型だと覚(おぼ)えておくといいと思(おも)います😉
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