絵でわかる日本語

日本語文法・自動詞他動詞・口語形・間違えやすい日本語・擬音語・擬態語などを「絵」で説明します。日本語を勉強している人のためのブログです😊

blogとばかりは言えない
【接続】
い形容詞[ーい]+とばかりは言えない 
な形容詞[ーだ] +とばかりは言えない


【意味】
〜ではない場合(ばあい)もある


【例文】 
①マンガは悪(わる)いとばかりは言(い)えないわね…

②A:お酒(さけ)を飲(の)むと、ストレスがなくなって元気(げんき)が出(で)てくるの! 
 B:へえ。お酒は体(からだ)によくないとばかりは言えないようね

③お金持(かねも)ちが、みんな幸(しあわ)せだとばかりは言えない

④A:彼(かれ)はイケメンだから、きっとモテるよね
 B:そうとばかりは言えないみたいだよ
(復習:イケメン
(復習:モテる
(復習:〜みたいだ(五感推量)


【説明】
「〜とばかりは言(い)えない」は「〜ではない場合(ばあい)もある」という意味(いみ)を表(あらわ)す文型(ぶんけい)です。「ほとんど〜と言えるが、〜ではない場合もある」「ほとんど〜と言えるが、例外(れいがい)もある」と言いたい時に使(つか)います。

[例]
①マンガは悪いとばかりは言えないわね…
→漢字(かんじ)を覚(おぼ)えられるといういい点(てん)もある

②A:お酒を飲むと、ストレスがなくなって元気が出てくるの! 
 B:へえ。お酒は体によくないとばかりは言えないようね
→ストレスがなくなるといういい点もある

④お金持ちが、みんな幸せだとばかりは言えない
→お金持ちでも幸せではない人(ひと)もいる

④A:彼はイケメンだから、きっとモテるよね
 B:そうとばかりは言えないみたいだよ
→イケメンでもモテない人もいる


似(に)ている文型に「〜とは限(かぎ)らない」がありますので、一緒(いっしょ)に覚(おぼ)えておくといいと思います😊
(復習:〜とは限らない

【「ばかり」シリーズ】
〜たばかり
〜てばかりいる・〜てばかりだ
〜てばかりはいられない・〜てばかりもいられない
〜と言わんばかりに・〜とばかりに
〜とばかり思っていた
〜とばかりは言えない
〜ばかり(数量詞+ばかり)
〜ばかりだ
〜ばかりだ(準備完了)
〜ばかりで
〜ばかりでなく〜も
〜ばかりに
〜ばかりの(比喩)
〜ばかりは
〜んばかり

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blogばかりの
【接続】
動詞[辞書形]+ばかりの+名詞
形容詞[辞書形]+ばかり+名詞


【意味】
まるで〜かのように、とても〜


【例文】
①あの指輪(ゆびわ)は輝(かがや)くばかりの美(うつく)しさだったね
まるで輝いているかのようにとても美しさだったね

②まばゆいばかりの夏(なつ)の陽(ひ)の光(ひかり)を浴(あ)びる
→まぶしくて、目を開けていられないくらい、とても強(つよ)い陽の光を浴びる
*「陽の光」とは「太陽(たいよう)の光」のことです

③彼女(かのじょ)のまばゆいばかりの笑顔(えがお)はステキだ
→彼女のとても美しい笑顔はステキだ

④透(す)き通(とお)るばかりの白(しろ)い肌(はだ)になりたいものだわ…
まるで透き通っているかのような白い肌になりたいものだわ
(復習:〜たいものだ

⑤A:彼女(かのじょ)は毎日(まいにち)5時間(じかん)日本語(にほんご)を勉強(べんきょう)しているそうよ
B:すごいね。彼女、目(め)を見張(みは)るばかりの上達(じょうたつ)を見(み)せているもんね
*「目を見張る」とは「驚(おどろ)く・感心(かんしん)する」という意味(いみ)の慣用句(かんようく)です
(復習:〜ている(繰り返し)
(復習:〜そうだ(伝聞)) 
(復習:見る・見せる
(復習:〜もの・〜んだもの) 
(復習:〜とは(定義)) 


【説明】
「〜ばかりの」は「まるで〜かのように、とても〜」という意味(いみ)を表(あらわ)す文型(ぶんけい)です。これは比喩表現(ひゆひょうげん)を使(つか)って「(程度が)とても〜だ」と言(い)いたい時(とき)に使(つか)います。この文型は、決(き)まった言葉(ことば)にしか使われませんので、慣用的表現(かんようひょうげん)としていくつか覚(おぼ)えておくといいと思(おも)います😉

[慣用的表現]

輝くばかりの
【意味】
まるで輝いているかのように〜
とても美しい〜

まばゆいばかりの
【意味】
光が強(つよ)くて目を開(あ)けていられないくらいの〜
とても美しい〜

透き通るばかりの
【意味】
まるで透き通っているかのように〜

目を見張るばかりの
【意味】
目を大きく開いて驚く・感心する

この「〜ばかりの」という文型は、書(か)き言葉として使われます。小説(しょうせつ)などで見ることがあるかもしれませんので、余裕(よゆう)がある人(ひと)は覚えておくといいと思います😊

【「ばかり」シリーズ】
〜たばかり
〜てばかりいる・〜てばかりだ
〜てばかりはいられない・〜てばかりもいられない
〜と言わんばかりに・〜とばかりに
〜とばかり思っていた
〜とばかりは言えない
〜ばかり(数量詞+ばかり)
〜ばかりだ
〜ばかりだ(準備完了)
〜ばかりで
〜ばかりでなく〜も
〜ばかりに
〜ばかりの(比喩)
〜ばかりは
〜んばかり

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blogばかりだ(準備完了)
*(復習:〜てくる(継起)

【接続】
動詞[辞書形]+ばかりだ


【意味】
あとは〜するだけだ
いつでも〜できる状態(じょうたい)だ



【例文】
①あとは揚(あ)げるばかりにしてあるよ
→料理(りょうり)の準備(じゅんび)は完了(かんりょう)していて、あとは揚げるだけの状態(じょうたい)だ
(復習:〜てある) 

②必要(ひつよう)なものは全部(ぜんぶ)準備した。あとは出(で)かけるばかりだ
→準備は全部できていて、いつでも出かけられる状態だ

③今日(きょう)までがんばって勉強(べんきょう)をしてきた。あとは結果(けっか)を待(ま)つばかりだ
あとは結果を待つだけの状態だ
(復習:〜てくる

④引越(ひっこ)しの準備はできた。もう車(くるま)に乗(の)せるばかりになっている
いつでも車に乗せることができる状態になっている

⑤ジュースも買(か)ったし、ケーキもできた。あとはお客(きゃく)さんが来(く)るのを待つばかりだ
→準備はできたので、あとはお客さんを待つだけの状態だ


【説明】
「〜ばかりだ」は「あとは〜するだけだ」という意味(いみ)を表(あらわ)す文型(ぶんけい)です。「準備(じゅんび)は全部(ぜんぶ)終(お)わっていて、あとは〜するだけだ」「準備が終わっているので、いつでも〜できる状態(じょうたい)だ」というように、準備が完了(かんりょう)していて、次(つぎ)の行動(こうどう)がすぐにできる状態だと言(い)いたい時(とき)に使(つか)われます😊この文型は「〜ばかりにしてある」「〜ばかりになっている」の形(かたち)がよく使用(しよう)されます。

[よく使われる形]
・〜ばかりにしてある
・〜ばかりになっている



[準備完了]を表す「〜ばかりだ」は勉強(べんきょう)する機会(きかい)が少(すく)ないですが、「ばかりシリーズ」の1つとして覚(おぼ)えておくといいと思(おも)います。

【「ばかり」シリーズ】
〜たばかり
〜てばかりいる・〜てばかりだ
〜てばかりはいられない・〜てばかりもいられない
〜と言わんばかりに・〜とばかりに
〜とばかり思っていた
〜とばかりは言えない
〜ばかり(数量詞+ばかり)
〜ばかりだ
〜ばかりだ(準備完了)
〜ばかりで
〜ばかりでなく〜も
〜ばかりに
〜ばかりの(比喩)
〜ばかりは
〜んばかり

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blogへこむ
【へこむ】



[意味]
落(お)ち込(こ)む


[例文]
①A:へこんでるようだけど、どうしたの?
 B:またテストで0点(れいてん)だったの…
落(お)ち込(こ)んでるようだけど、どうしたの?
(復習:〜てる・〜でる
(復習:〜ようだ(五感推量)

②ここのところ、彼女(かのじょ)はへこんでいるみたいだね
→彼女は落ち込んでいるみたいだね
(復習:〜ところ(Nのところ)
(復習:〜みたいだ(五感推量)

③山田(やまだ)くんは、怒(おこ)られたくらいでへこむ人(ひと)じゃないよ
→怒られたくらいで落ち込む人じゃないよ
(復習:〜ちゃ・〜じゃ


[説明]
「へこむ」とは「気分(きぶん)が落(お)ち込(こ)む」という意味(いみ)を表(あらわ)す俗語(ぞくご)です。メールやLINEなどで使(つか)われる場合(ばあい)は「ヘコむ」というように、カタカナを使って書(か)かれることもあります。
(復習:「Google」や「Twitter」は日本語でどう読むの?
(復習:〜など・〜なんか・〜なんて
(復習:〜ことがある

[例]
へこんでるようだけど、どうしたの?
ヘコんでるようだけど、どうしたの?


「へこむ」は日常会話(にちじょうかいわ)でよく使われますので、覚(おぼ)えておきましょう😉

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blogお言葉に甘えて
【お言葉に甘えて〜する(おことばにあまえて〜する)】



[意味]
相手(あいて)の親切(しんせつ)な気持(きも)ちをいただいて〜する


[例文]
A:今日(きょう)はうちでごはんを食(た)べていきなさい
B:お言葉(ことば)に甘(あま)えていただいていきます
(復習:〜ていく(継起)

上司(じょうし):体調(たいちょう)が悪(わる)そうだね。今日はもう帰(かえ)っていいよ
部下(ぶか):お言葉に甘えてそうさせていただきます
(復習:〜そうだ(様態)

先輩(せんぱい):今日は僕(ぼく)がおごったげるよ
後輩(こうはい):お言葉に甘えてご馳走(ちそう)になります 
(復習:おごる) 
(復習:〜たげる) 

A:つまらないものですが、みんなで食(た)べてください
B:ありがとうございます。お言葉に甘えていただきます 
(復習:つまらないものですが…

[説明]
「お言葉(ことば)に甘(あま)えて〜する」は「相手(あいて)の親切(しんせつ)な気持(きも)ちをいただいて〜する」という意味(いみ)の表現(ひょうげん)です。これは相手(あいて)が言(い)った優(やさ)しい言葉(ことば)に対(たい)して使(つか)われる表現で、「相手が言ったようにします」と感謝(かんしゃ)の気持ちを込(こ)めて使用(しよう)します😊
(復習:〜を込めて・〜を込めた

A:今日はうちでごはんを食べていきなさい
B:お言葉に甘えていただいていきます
【相手の言葉】ごはんを食べていきなさい
【意味】ありがとうございます。ごはんをいただいていきます

上司:体調が悪そうだね。今日はもう帰っていいよ
部下:お言葉に甘えてそうさせていただきます
【相手の言葉】もう帰っていい
【意味】ありがとうございます。では、帰らせていただきます

先輩:今日は僕がおごったげるよ
後輩:お言葉に甘えてご馳走になります  
【相手の言葉】おごってあげる
【意味】では、ご馳走になります。ありがとうございます

A:つまらないものですが、みんなで食べてください
B:ありがとうございます。お言葉に甘えていただきます 
【相手の言葉】みんなで食べてください
【意味】では、みんなで食べます。ありがとうござます

「お言葉に甘えて〜」は、相手が実際(じっさい)に言った言葉に対して使われます。相手が言っていないことには使えませんので注意(ちゅうい)しましょう😀

上司:体調が悪そうだね。もう帰ってもいいよ
⭕️部下:お言葉に甘えてそうさせていただきます

上司:体調が悪そうだね。大丈夫(だいじょうぶ)かい?
⭕️部下:はい。大丈夫です
❌部下:お言葉に甘えて帰らせていただきます
→「帰ってもいい」とは言っていない
(復習:〜だい・〜かい) 

また、「お言葉に甘えさせていただきます」という言い方もありますので覚えておくといいと思いあmす😊

[例]
A:今日はうちでごはんを食べていきなさい
B:はい、お言葉に甘えさせていただきます


「お言葉に甘えて〜」は目上(めうえ)の人(ひと)に使う表現です。丁寧(ていねい)で相手に対する感謝の気持ちを表すことができる表現ですので、日本(にほん)で働(はたら)いている人(ひと)や、日系会社(にっけいがいしゃ)に勤(つと)めている人はぜひ使ってみてくださいね😉

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